最近、良い意味でも悪い意味でも写真の感じが均等になったと思います。良い意味で考えると平均したクオリティーと言えますが、悪く言うといつも同じという言い方も出来ます。そこはだいぶ前から感じていたので何か打開策は無いかと思っていました。カメラはドラムと違って腕力や技だけではなく、道具の使いこなしの世界ですので困ったときは新しい機材を取り入れるという手があります。もちろん機材を買っただけで使いこなせなければ意味は無いのですが、使ってみないと自分の表現手法の一部に取り入れられるかわからないというジレンマがあります。
そんなことを考えている中で「魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)」に興味がわいてきました。ウイキペディアから引用すると「魚眼という名称の由来は、魚類の視点である水面下から水面上を見上げた場合、水の屈折率の関係で水上の風景が円形に見えることから来ている」との事で一言でいうと歪むレンズです。普通のレンズでも角度によって歪みはあるのですが、中央がデフォルメされて四隅がかなり歪みます。これを利用して躍動感のある写真が撮れないかと考えました。
ただレンズの性質上、常用レンズでは無いのであまり高いもので無くても良いという見解になりました。Canon用で考えたのですが、どれも結構高かったので、SONYの単焦点レンズ「E 16mm F2.8」にフィルターのように取り付けられるフィッシュアイコンバーター「VCL-ECF2」を購入しました。あくまでもコンバーターなのでレンズよりだいぶ安く、15000円以下で新品が買えました。あとはこれをどう使いこなしていくかですが、これを使った作品がはやく出せるように研究してみます。