自分の約束を守る

僕はドラムとカメラをやっています。どちらも物事を創造するタイプのものです。そう書くと大袈裟に聞こえますが、ただこなしさえすれば良い事では無いことは確かです。

作品を作るということは事務的な地味な段取りから、実際の作品の方向性や納期など考えなければならないことが結構多いです。一見、どちらも派手に見えますが実際にやっていることは極めて地味で地道な作業です。しかしそういうものの積み重ねが、良いライブや音源、写真などに繋がるわけです。実際に演奏している姿や綺麗なお姉さんを撮影しているところだけを見て凄いと思う人がいるかも知れませんが、それは断片的な一部でしかありません。そんなジレンマを抱えながら作品を作って行きます。そういうことが出来ずに一見派手な部分だけを見ている人は結果何も作ることが出来ません。

ドラムの場合、バンドのメンバーだったり運営スタッフなど、カメラの場合は、モデルさんやスタイリストさんなど色々な方々が関わってきます。そういう人たちと日程調整や宿題の約束をしながら作業を進めて行きます。そんな作業の中にはお金にならなかったり、結果良い作品に繋がらないことも多々あります。でもそうなる可能性があるからと言って約束を破っていいわけではありません。試行錯誤の結果上手くいかないこともありますが、勝手な思い込みで約束を破れば他の人たちに迷惑がかかります。結果、納期が守れないなどユーザー様に作品を届けられないという最悪のケースに陥ります。表現者として作品を出せないということは、表現者失格としか言いようがありません。

でも残念ながらそんな当たり前なことが出来ない人たちは多くいます。若いから仕方ない、業界を知らないから仕方ないというのありますが、それで通るのは本当に最初だけです。やっぱり最低限の事が出来ない人は事情がどうあれダメ人間なんだと思います。