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昨日は自宅撮影スタジオにモデルさんを呼んで撮影しました。

昨日の日記でも触れましたが今回は比較的簡単なライティングが最終的な落としどころになりました。

最初は7灯のストロボをあーでも無い、こーでも無いと位置を変えたり消したりとやっていたのですがこっちを立てるとこっちに影が出来て位置を変えると肌の色が白すぎたりと中々うまく行きませんでした。7台あるから全部使って何かしてやろうと思っていました。でもよくよく考えるとモデルさんの表情やテンションを気にしつつ7灯のストロボまで気にしてなんて聖徳太子でもプロカメラマンでも無理な話です。到底僕にできるはずもありません。

ドラムでもそうですが若いうちはタムが沢山並んでいると全部使い回してやろうみたいな腕自慢的な安直な考えでプレイしてしまいがちです。大人になれば大切なのはビートであり、曲である事に気が付きます。写真撮影に置き換えれば大事なのは被写体であり、出来上がった写真です。

今回のモデルさんは撮影の経験もあり、映像のお仕事もされている方でしたので、僕が機材調整していても快く待って下さいましたが、もし不慣れな方なら飽きてしまってテンションが下がり出来上がりの写真に影響が出ること必至です。

撮影している自分自身も照明のセッティングよりカメラのアングルだったりモデルさんの良い表情やしぐさを切り撮る事に集中した方が楽しいです。バンドはメンバー各々の協力で音を作ります。撮影も被写体のモデルさんとカメラマンで作りあげるものでそこは全く同じです。

あと一番感じたのはどう撮りたいかのイメージを強く感じて撮影する事が大事だと思いました。今回の写真のF値やシャータースピードなどのデータの部分を見ると写真雑誌などで見るものとは大きくかけ離れています。ただ実際に出来た写真に数値的データが乗っているのは撮影側に立ったカメラ雑誌だけです。写真集でもグラビアでも実際の写真に数字が乗っている事はありません。おまけに見ている人には何処で何を使って撮影したかなど興味のあることではなく、写真の良し悪しや美しさが興味の対象であるわけです。

初めての事でいろいろ思う事がありましたが、さらにいい写真が撮れるように頑張っていこうと強く感じる1日でした。